【患者】 70代後半 女性
【主訴】 「2週間ほど前に風邪を引いて、咳き込んでから喉の右の方に違和感があるんです」
【既往歴】 脊柱管狭窄症
【現病歴】 約2週間前の感冒時に激しい咳を繰り返した後、右側頚部から喉周辺にかけて違和感が出現。症状が継続しているため来院となった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】 70代後半 女性
【主訴】 「2週間ほど前に風邪を引いて、咳き込んでから喉の右の方に違和感があるんです」
【既往歴】 脊柱管狭窄症
【現病歴】 約2週間前の感冒時に激しい咳を繰り返した後、右側頚部から喉周辺にかけて違和感が出現。症状が継続しているため来院となった。
続きを読む【現症】 右側下顎後端下部周辺を触察したところ、横約2cm、縦約3cmの卵形状を呈するしこり様の肥大箇所を触知した。当該部位および周辺の頭蓋部位に違和感があるとの訴えを認める。
【施術と結果】 本症例は、感冒時の頻繁な咳き込み動作により、頚部および下顎周辺の筋群が過度に緊張し、局所的な硬結(肥大)を形成しているものと推察した。
当該の肥大箇所に対し、伸展位での緊張を確認しながら直接的に約5分間の緩消法を実施した。施術後、触知していた肥大箇所は消失し、併せて喉周辺および頭蓋部位の違和感も解消されたとの報告を得た。
【考察】本症例において、感冒後の局所的な肥大が短時間の施術で消失した事実は、当該箇所が器質的な病変ではなく、激しい咳に伴う頸部筋群の急激かつ持続的な収縮(筋緊張)であった可能性を示唆している。これらの緊張が軟部組織を圧迫し、しこり様の感触や喉の違和感を生じさせていたものと推察される。
【その他】 短時間の介入で顕著な改善を認めた。今後は、既往歴に関連する腰部や頸部全体の柔軟性を確保することで、呼吸器への負荷に伴う過度な筋緊張の再発を防止できる可能性があると考えられる。