外反母趾・扁平足に伴う左足底内側痛の改善例

【現症】歩行時、立脚期全般において左足底弓蓋中心部に痛みが発生する。患肢は片脚立位にて外反母趾と扁平足を認める。
【検査結果】単純X線写真では他の病的所見なし。
【施術と結果】本症例の痛みは、単純X線写真にて病的所見が無いため、左足底弓蓋部位の筋腱群の緊張亢進によるものと考えた。また、当該筋腱群の緊張亢進は、繋がりのある腓腹部の筋緊張亢進が関与していると考えた。
　痛みを訴える箇所には、外反母趾による痛みの要因の一つと考えられる長母趾屈筋腱などが存在する事から、腓腹部の長母趾屈筋筋腹が存在すると考えられる部位を触察したところ強い筋緊張を確認したため、その場所を施術開始箇所とした。
　まず、施術者①から施術開始。約30秒で同部位の筋弛緩を確認。痛みは10から8（ＮＲＳ改変）と小さくなった。変化がみられた事から、同部位への施術を継続する事とした。
　次に、施術者②へ交代。施術開始から約30秒で同部位の更なる筋弛緩を確認。痛みは10から5（ＮＲＳ改変）と小さくなった。
　「こんな短時間でこんなに変化が出て驚いた」と喜びの報告を受けた。本症例は右足底弓蓋部にも同様の痛みがあると訴えられ、並行しての施術であった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者②が行った。