約1ヶ月前から発生した浮腫みと右手の力のはいりにくさの筋弛緩による軽減例

【現症】来院時、左右の手を比べると右のほうが腫れているように視認される。
把握動作や手首の伸展・屈曲の際、動きづらさがあるとのこと。可動範囲は主観では問題ないように思われる。
【施術と結果】本症例は、右手の力の入りづらさと浮腫みである。
　 近医内科での精密検査から脳・血液の異常はなかったので脳障害や内臓疾患の可能性は除外する。
力の入りづらさと浮腫みは、同一の血管圧迫による血行不良が要因によって起こっていると考えたが、前腕・手首・手指を触察すると、主観では浮腫による弾力が感じられなかった。視認にて右前腕中心部から手首にかけて筋肥大のようなものがあり、全体的に膨張する浮腫のような状態ではない可能性を考慮し、右前腕を触察すると前腕中心から手首にかけて筋緊張があり、手首中央部周辺の腱に癒着のようなものを触知した。力の入りにくさは手首中央部周辺にある癒着のようなものであると仮定し、右手首中央部周辺施術個所とする。
約１分、緩消法を行い、変化を触知したため動作の確認を行う。
　 右手首の可動がなめらかになり、手指にも力がはいりやすくなったとのこと。