第1手根中手骨関節の痛みと力の入りにくさが減少した一例

【患者】50代後半、女性
【主訴】手の親指の付け根が痛い
【既往歴】椎間板症
【現病歴】2年前に尾骨周辺を強打した後、全身に激痛が広がった。安静にしていたら痛みは軽減してきたが、鈍い痛みは残存していた。
その後、全身の脱力感が表れ、体を支えているのが億劫になり、機敏な動きができなくなっていった。近医脳外科にて精密検査を受けたが、異常は見当たらなかった。
朝晩に体操やストレッチを行うことで脱力感は小さくなったが、しばらくすると右手に痛みが発生した。その後、左手にも痛みが発生するようになっていき、特に両手の母指の痛みが強くなった。
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