約3か月前に発症した可動域制限を伴う五十肩の改善例
【患者】50代前半、男性
【既往歴】―
【主訴】3か月くらい前から肩があがりにくい。
【現病歴】20代の頃から長時間のデスクワーク後などに肩こりを発症していた。約3か月前から特に誘因なく五十肩を発症。痛みと可動域制限がある。
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【現症】安静時痛はないものの、肩関節外転約60°で痛みを訴えた。
【施術と結果】本症例は、可動域制限を伴う五十肩の訴えであるが、その要因として、肩関節周辺の筋緊張が考えた。さらに、腰部側面の筋緊張が肩関節周辺の筋緊張を誘発すると考えた。
まず。肩関節周辺を触察すると、大胸筋停止部周辺に筋緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩したところ、肩関節外転約60°での痛みは10から5となった。痛みに変化が確認できたため、同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、肩関節外転約60°での痛みは10から0(NRS改変)と消失し、肩関節外転約90°まで可能となった。引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、肩関節外転約120°まで可能となった。大胸筋停止部周辺は比較的弛緩したため、大胸筋停止部周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面の施術に移った。腰部側面を触察し筋緊張が確認できたため、緩消法にて約20分弛緩したところ、肩関節外転時の可動域制限と痛みはみられなくなり、笑顔で帰路につかれた。