長時間の車の運転で発症し、約2週間続く腰痛が約3分の施術で改善した例
【患者】60代前半、女性
【既往歴】―
【主訴】久しぶりに車を2時間くらい運転したら腰が痛くなった。
【現病歴】約2週間前、車の運転を2時間した後から腰痛が出現。靴を履くなどのしゃがむ動作ができない。
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【現症】安静時痛あり。第12肋骨下部の広背筋周辺が痛む。胸腰部右回旋約10°で痛みが憎悪し、運転時の後方確認が難しい。その他靴を履く時のしゃがむ動作や急な方向転換が難しい。
【施術と結果】本症例は、可動域制限を伴う腰痛の訴えであるが、腰部の筋緊張により血行不良が生じていることが要因であると考えた。
痛みのある第12肋骨下部の広背筋周辺を触察し、筋緊張を確認。緩消法にて約20秒弛緩したところ、痛みが10から6(NRS改変)となった。さらに同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、痛みは10から0(NRS改変)と消失し、胸腰部右回旋約50°まで可能となった。本人が再発防止を希望しており、腰部側面の筋緊張が第12肋骨下部の広背筋周辺の筋緊張を誘発していると考えられたため、腰部側面の施術に移った。触察にて腰部側の押圧深が約2cmであることを確認。緩消法にて約25分弛緩したところ、押圧深は約4cmとなり、靴を履く動作も急な方向転換も痛みがなく可能となった。
「痛みがあり孫の面倒が全くみれなかったのでこれで孫と遊べる」と喜びの表情であった。