誘因なく発生した椅座位時の会陰部疼痛が消失した一例

【患者】40代後半、男性
【主訴】椅子に座っていると臀部周辺が痛くなる
【既往歴】急性腰痛、腰椎椎間板ヘルニア
【現病歴】約20年前から腰痛に悩んでおり、近医整形外科に受診時した際には腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。手術は避け、投薬治療を続けていた。仕事内容がデスクワークから立ち仕事に変わり、腰痛は軽減されてきたが、特別な誘因なく両足にしびれが発生し始めた。自分でメンテナンスをし、左足のしびれは消失したが、右足のしびれは残存している。その後、症状の変化がないままだったが、数か月前より椅座位時に会陰部に痛みが発生し始めた。座っていられる時間が徐々に短くなっていき、現在は約5分の椅座位で痛みが発生し、約10分で我慢できないほどの痛みになる。
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