肩腱板損傷治療後の後遺症が緩消法により改善した一例
【患者】40代、女性
【主訴】左肩関節が痛い
【既往歴】肩腱板損傷
【現病歴】3年前にスポーツ中に肩腱板を損傷。
整形外科で治療、リハビリテーションのため退院したが痛みが取れず。
年々痛みが増し、肩から上腕、肘まで痛みが広がってきた。
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【現症】引き続きリハビリを続けているが痛みの改善はなし。
病院で精密検査を受けても異常所見はなし。
動かない状態でも常に肩関節周辺から上腕に痛みがあり。
自動 関節可動域 肩関節 屈曲・伸展・外旋に異常はないと思われる。
動作時に痛みが出ることもない。
肩峰部に触れると筋肉緊張があり、指すような痛みが起こった。
【検査所見】‐
【施術と結果】肩鎖関節にも筋肉の緊張があり、触れると上腕から中指・薬指・小指にかけて痛みが走る。上腕部や肘部は触れても痛みに変化はなかった。
古傷状態になっている個所と思われ、さらに最も激しく痛みが出た肩鎖関節部に5分緩消法を行う。
筋肉の緊張に変化が起こり、緩みが見られたので再度、痛みの状態を確認。
本人の自覚として、常時発生していた痛みに変化あり。上腕部にあった痛みがなくなり、肩部のみになる。触れることによる痛みは10→0(NRS改変)となる。
肩腱板損傷の後遺症にも緩消法は一定の効果がみられた例だった。