2年前から続く、卓球が契機で発症した右肩関節痛の改善例
【患者】80代前半、女性
【主訴】右肩が痛くて腕が上がらない。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】普段趣味で卓球をしているが、約2年前より右肩関節痛が気になるようになった。近医整形外科を受診し、「変形性肩関節症・肩関節拘縮」の診断を受けた。以後、通院リハビリを行っている。
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【現症】右肩関節自動屈曲約100°で肩峰外側より4横指遠位部に痛みが出現する。
【検査結果】レントゲン写真にて右上腕骨頭に軽度の変形あり。
【施術と結果】本症例は、卓球を行っている際に痛めたとの事から怪我と判断した。しかし相当の期間が経過している事と、目視と触察にて腫脹・熱感が確認できない事から、現在の痛みは筋緊張が要因と考えた。触察にて、大胸筋及び腋窩周辺の筋緊張を確認。特に強く感じられた前胸部外側の大胸筋部分(以下、同部)を施術箇所とした。
まず施術者①から施術開始。開始約30秒で筋弛緩を確認。同部の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。改善がみられた事から同部への施術継続を決定した。
次に施術者②に交代。約2分で同部の筋弛緩を確認。痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、肩関節自動屈曲約120°まで可動範囲が広がった。しかし他部位の痛みとの同時施術であった為、ご本人の希望にて、この時点で肩周囲への施術は終了となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。