【患者】60代前半 女性
【主訴】左膝を曲げると痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約1週間前に特に誘因なく左膝運動痛が発症した。
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【現症】左膝他動関節可動域(以下、ROM)屈曲約130°で左膝窩から下腿後面にかけて痛みあり。
【施術と結果】本症例は、約1週間前から特に誘因なく左膝運動痛を訴えており、目視および触察で患部周辺を確認したが腫脹や熱感は確認できなかった。そのため左膝運動痛の要因は患部周辺の筋緊張と考えて触察したところ、左膝窩から下腿後面にかけて筋緊張が確認された。
はじめに、もっとも強い痛みを訴える左膝窩中央から約2cm内側・約7cm遠位の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果。左膝運動痛は10から4(NRS改変)となった。引き続き、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左膝運動痛は10から3(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが左膝運動痛の改善が思わしくなかったため、左膝窩から下腿後面の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第3腰椎棘突起から左に約10cmの腰部左側面に筋緊張が確認され、同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、左膝運動痛は10から0(NRS改変)と消失した。
腰が関係しているなんて思わなかったと驚かれていた。