【患者】40代後半、男性
【主訴】毎日のパソコン作業と力仕事の影響なのか首の辺りが締め付けられる感じで疲労感がある。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】 30代前半から偏頭痛を発生し、消長を繰り返す。現在、偏頭痛は発生していないが、特に誘因なく後頚部周辺に絞扼感が発生。
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【現症】約1週間前から後頚部周辺に絞扼感が発生。日常生活における頚部関節可動域制限は確認出来ない。
【施術内容・結果】本症例は、後頚部周辺の絞扼感を訴えており、目視及び触察により熱感や腫脹が確認出来ない事から、絞扼感の要因として後頚部の筋緊張による血行不良と考えた。
まず、後頚部の最も絞扼感を感じる部位を指一本で示してもらったところ、第2頚椎(以下、C2)棘突起より左右外方へ約1.5cm周辺を示した為、触察により筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を左右約1分施術し、筋弛緩を確認した。
その結果、主観により後頚部周辺の絞扼感が7割減少したと報告を受けた。引続き、後頚部を触察したところC3棘突起より左右外方へ約1.5cm周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を左右約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観により後頚部周辺の絞扼感が消失したと報告を受けた。
残りの時間は再発防止の為、頚部周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面への施術に移った。触察にて腰部側面に筋緊張を確認し、同部位周辺を緩消法にて約20分施術し、筋弛緩を確認し施術を終了した。「首が全体的に楽になって締め付けられる感じが無くなった。これで無理なく仕事が出来そう。」と喜んだ様子だった。