5日前に発症した顎関節痛による開口制限の改善例

【現症】安静時痛はないが、開口約2cmで右顎関節周辺に痛みが発症する。
【施術と結果】本症例は、約5日前から右顎関節周辺に痛みを訴えており、目視及び触察により腫脹や熱感が確認できない事から痛みの要因は、右顎関節周辺の筋緊張による血行不良であろうと考えた。
　 まず、開口時に最も痛みを訴える右顎関節周辺を触察したところ、右咬筋周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、開口時の右顎関節周辺の痛みは10から6（NRS改変）と小さくなり、開口は約2cmから約3.5cmとなった。変化が確認できたことから、引き続き同部位周辺に緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。
　 その結果、開口時の右顎関節周辺の痛みは10から0（NRS改変）と消失し、開口制限は確認出来なくなった。顎関節痛の再発抑制には腰部の筋弛緩が必要である事を説明し、残りの時間は顎関節周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面への施術に移った。触察にて腰部側面に筋緊張を確認した。同部位周辺を緩消法にて約20分施術し、筋弛緩を確認し施術を終了した。
　 「口を開けても痛みがなくなったので口を開けるのが怖くないし、食事も顎の痛みを気にせず取れそうです。」と安心した様子で帰路につかれた。