3日前に発症した左肩運動痛の改善例

【現症】左肩他動関節可動域（以下、ROM）外転約90°における外旋（以下、ER2）約70°で左肩甲骨外側縁周辺に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、3日前から左肩関節の運動痛を発症しており、患部周辺を目視および触察したが内出血・熱感は確認されなかった。そのため左肩関節の運動痛の要因は筋緊張と考えて患部周辺を触察したところ、左肩甲骨外側縁周辺に筋緊張が確認された。
　 はじめに最も筋緊張が強い左肩甲骨下角から肩甲骨外側縁沿いに頭側約5cmの部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果左肩ROM ER2約70°における運動痛は10から5（NRS改変）となった。引き続き同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認したが、左肩ROM ER2約70°における運動痛に変化は確認できなかった。
　 十分な筋弛緩を確認したが左肩関節の運動痛に変化が確認できなかったので、左肩関節の運動痛の要因は腰部筋緊張の可能性があることを説明して腰部を触察したところ、第2腰椎棘突起から左側約10cmの腰部に筋緊張が確認された。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果左肩ROM ER2約70°における運動痛は10から0（NRS改変）となり、左肩ROM ER2約90°となった。