【患者】20代後半 女性
【主訴】膝が痛くて曲がらない。
【既往歴】卵巣癌術後(2年)
バセドウ病(1年)
【現病歴】約1年前、左右膝関節周辺に疼痛が発生した為、近医整形外科を受診したが、異常所見が確認されなかった。
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【現症】特に誘因なく左右膝関節内側に痛みが発生。左右膝関節可動域(以下、ROM)は自動にて屈曲約80°で左右膝関節内側周辺に痛みが発生。
【施術と結果】本症例は、起立位からの膝関節屈曲動作にて左右膝ROM制限と痛みを訴えており、目視及び触察により同部位周辺に熱感や腫脹が確認できない為、左右膝関節周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
はじめに、左右膝内側の疼痛を訴える部位周辺を触察し、筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約1分ずつ施術し、筋弛緩を確認した。左右膝関節屈曲約80°における左右膝関節周辺の痛みが 10から4(NRS改変)と小さくなり、左右膝ROMは自動で屈曲約110°と大きくなった。効果があったため、続けて筋緊張部位に緩消法を約1分ずつ施術した。左右膝関節屈曲約110°における左右膝関節周辺の痛みが 10から0(NRS改変)と消失し、左右膝ROMは自動で屈曲約150°と大きくなった。
再発防止の為、左右膝関節周辺の筋緊張の要因は、腰部の筋緊張と考え腰部側面の筋緊張部位に緩消法を行い筋弛緩を確認し、施術を終了した。痛みが数分で取れた事に大変驚いた様子で下半身全体が軽くなった。と喜んで帰路につかれた。