【患者】30代後半 男性
【主訴】最近スマホを見過ぎた影響か寝違えるようになった。寝違えてからはずっと首が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約2週間前の寝違いにより頚部左側に痛みが発生し、その後、痛みが続く為来院。
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【現症】第2頚椎〜第3頚椎(以下、C2〜C3)の棘突起から左外方へ約3cm辺りに左回旋時痛が発生する。頚部関節可動域(以下、ROM)は自動で左回旋約20°で可動域制限が確認できた。その他、日常生活における可動域制限は確認できない。
【施術と結果】本症例は約2週間前に発症した頚部痛を訴えており、触察及び目視により疼痛部位の熱感と腫脹が確認出来なかった為、頚部の筋緊張による血行不良が痛みの要因であると考えた。
はじめに、最も痛みが強く感じられる部位を指示していただいたところ、C2棘突起から左外方へ約3cmの辺りを指された為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、頚部左回旋約20°での痛みは10から4(NRS改変)と小さくなり、頚部ROMは自動で左回旋約35°と大きくなった。ここで、C3棘突起から左外方へ約3cm辺りの痛みの方が強く感じられるようになった為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、頚部左回旋時痛は10から0(NRS改変)と消失した。頚部ROMは左回旋約45°と大きくなった。
腰部の筋緊張が頚部の慢性的な凝りの要因と考え、再発予防のため腰部側面の筋緊張部位に施術をし、筋弛緩を確認し、施術を終了した。首の寝違いがなくなり喜んだ様子で帰路につかれた。