【患者】60代前半 女性
【主訴】腰が痛くて屈めない。
【既往歴】-
【現病歴】昨夜荷物を持ち上げたとき腰部に軽い痛みがあり、今朝から腰痛が増悪している。
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【現症】胸腰部自動可動域(以下、ROM)前屈約15°で第2腰椎(以下、L2)周辺に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は昨夜発症した急性の腰痛だが患部周辺に熱感および内出血は確認されなかった。そのため痛みの要因は腰部の筋緊張と考えて触察したところ、腰部脊柱起立筋から腰部両側面にかけて広範囲に筋緊張が確認された。外傷の可能性も完全には否定できなかったので、念のため疼痛部位への直接の施術は避けてその周辺への施術を行うこととした。
はじめに最も強い運動痛を訴えるL2周辺と同高位の腰部側面の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果胸腰部ROM前屈約15°における運動痛は10から0(NRS改変)と消失し、胸腰部ROM前屈約25°で運動痛が現れた。引き続き同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果胸腰部ROM前屈約25°における運動痛は消失したが、今度は両臀部に運動痛を訴えた。両臀部の疼痛部位直上の腸骨稜周辺の筋緊張部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果両臀部の運動痛は消失し胸腰部ROM前屈約40°に改善した。
あら痛くないわと喜ばれていた。