【患者】10代前半 女性
【主訴】
歩くと右足の甲が痛い。常に足が重だるい。
【既往歴】喘息(服薬中)
【現病歴】11日前の陸上の部活中に右足背に痛みを感じ、治療院で施術を受けたが運動をすると再発する。常に下肢が重く感じると訴えている。
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【現症】右足背に安静時痛は認められない。足関節の可動域制限は認められない。痛みを感じる右足背の触察による熱感は認められない。
【施術と結果】本症例は右足背の痛みを訴えており、部活での筋疲労による下腿の筋緊張が要因と考えた。
右下腿腓側を触察したところ痛みを訴える箇所があり、筋緊張を確認したので緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。その結果、右足背の痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。痛みに変化があったため、引き続き右下腿腓側に筋弛緩を約3分行った。その結果、右足背の痛みは10から1(NRS改変)とさらに小さくなり、痛みが気にならなくなった。
下肢の重だるさは残っているとのことで、下腿を触察した際に感じた下腿全体の筋肉の硬さが足の重だるさの要因と考えた。下腿の筋肉の硬さは腰部の筋緊張が要因と考え、腰部側面を触察したところ筋緊張を確認した。腰部側面に約10分緩消法にて筋弛緩を行い、腰部側面の押圧深は約1.5㎝から約2.5㎝となった。その結果、主観で下肢の重だるさは8割軽減した。「足が軽い」と喜んでもらえた。