【患者】60代前半 女性
【主訴】自宅から駅まで5分くらい歩いていると途中で右膝が痛くなる。
【既往歴】-
【現病歴】3年程前より右膝関節歩行動作時に右膝蓋骨内側付近に痛み有り。
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【現症】安静時痛は無く、右膝関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約90°とROM制限が見受けられる。この時痛みは無く右膝蓋骨付近に突っ張り感が発生。
【施術内容・結果】本症例は、3年程前から痛みが発生している事から、継続歩行時の痛みと突っ張り感の要因は右膝蓋骨付近の筋緊張と右膝蓋骨付近を停止部とする腰部の筋緊張と考えた。
はじめに疼痛部である右膝蓋骨付近を触察すると、右膝蓋骨内側付近に筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、突っ張り感が主観で3割減との報告を受けた為、引き続き同部位を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、突っ張り感が主観で5割減との報告を受け、右膝関節ROMは自動で約110°と大きくなった。
突っ張り感が半減し、右膝関節ROMも増大したが、触察にて確認した部位の筋弛緩ができた為、考察した右膝蓋骨付近を停止部とする腰部の筋緊張を触察すると、右側上前腸骨棘より約3cm遠位に筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、突っ張り感が主観で7割減との報告を受けた為、引き続き同部位周辺を約5分施術し筋弛緩を確認した結果、突っ張り感は主観で消失し、右膝関節ROMは自動で約130°とROM制限は見受けられなくなった。
歩行動作時の痛みは普段の通勤での状態で確認してもらう事とした。後日電話連絡が入り、施術後は痛みを気にする事無く駅まで歩く事ができたとの喜びの報告を受け、再発防止のために腰部の筋弛緩を行っていくよう説明した。