テニスによる腕のオーバーユースで発症したと思われる右肘関節痛の改善例

【現症】右肘関節外側部に安静時痛なし。自動関節可動域(以下、ROM)右肘関節屈曲約145°で右上腕骨外側上顆より近位約1㎝の部位に痛みが発生。また右前腕回外約90°で同部位に痛みが発生。
【施術と結果】本症例は右肘関節外側部に運動痛を訴えており、痛みの要因は同部位に腫脹、熱感、皮下出血もないことからテニスによる腕のオーバーユースによる同部位の筋緊張であると考えた。よって触察すると右上腕骨外側上顆より近位約1㎝周辺に筋緊張を確認したため同周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。
　 結果、右肘関節ROM屈曲約145°での痛みは10から0(NRS改変)、右前腕回外約90°での痛みが10から3(NRS改変)になったとの報告を受けた。次に右前腕回外での痛みが残存しているため更に同周辺に緩消法を約1分施術し更なる筋弛緩を確認した。
　 結果、右前腕回外約90°での痛みが10から0(NRS改変)になり、雑巾を絞って頂くと痛みが消失したとの報告を受けた。次に腰部の筋弛緩が肘痛の予防にも繋がる旨をお話し、腰部側面に緩消法を20分施術し押圧深約2㎝から約4㎝となった時点で終了。
　 「痛みがなくなり思いっきりラケットが振れそうです。」と喜びの声を頂いた。