新型コロナ感染による10日間の自宅療養中、臥床時間が多いことによって発症したと思われる頚部痛の改善例

【現症】左後頚部に安静時痛があり、自動関節可動域(以下、ROM)頚部屈曲約60°で同部位の痛み増大。
【施術と結果】本症例は左後頚部に痛みを訴えており、同周辺に熱感、腫脹、皮下出血がないことから痛みの要因は10日間の自宅療養での臥床状態が続いたことによる頚部の筋緊張による血行不良であると考えた。
　 同周辺を触察すると左乳様突起下部約1cm周辺に筋緊張を確認。よって同周辺に緩消法を約30秒実施し筋弛緩を確認した。結果、安静時痛及び頚部ROM屈曲約60°による痛みは10から0(NRS改変)になった。
　 次に10日間の臥床による腰部の筋緊張の亢進もあったのではないかと考え腰部側面に緩消法を約20分行い腰部側面の押圧深約1cmから押圧深約3cmになったところで終了した。
　 頚部の痛みが即効で取れたので「首を動かしても全然痛くない！」と非常に驚かれた様子だった。