【患者】60代前半 女性
【主訴】約3ヶ月前から右膝が痛くなり正座ができない。
【既往歴】ー
【現病歴】約3ヶ月前に特に誘因なく右膝関節痛を発症。常時、市販の膝サポーターを装着。
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【現症】安静時痛なし。右膝蓋前面に荷重痛があり、関節可動域(以下、ROM)他動にて右膝関節屈曲約90°で痛みを訴える。
【施術と結果】本症例は右膝蓋前面に痛みを訴えており、同周辺に熱感、腫脹、皮下出血がないことから同周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
よって同周辺を触察すると膝蓋上下の膝蓋腱部位に押圧による痛みの増大が認められたため腱に繋がる大腿直筋周辺の筋腹を触察したところ膝蓋骨上縁より近位約5cmから10cm間に強い筋緊張を確認した。
よって同間周辺に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、荷重痛は10から0(NRS改変)になり、他動による右膝関節ROM屈曲90°での痛みも10から0(NRS改変)になり痛みによる可動制限が無くなり正座が可能になった。残時間は再発防止には腰部の筋弛緩が重要である旨をお話し、腰部側面に緩消法を約20分行い腰部側面の押圧深約2cmから押圧深約4cmになったところで終了。
「普段正座することが多いので助かりました!」と喜んで頂けた。