ボクシングのスパーリングで毎回喘息発作を起こしていた男子中学生の症例
【患者】10代前半男性
【主訴】喘息発作がつらい
【既往歴】ー
【現病歴】約8カ月前から激しい運動を行うと、喘息発作が起こる様になった。近医内科にて喘息の診断を受け治療中。
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【現症】日常生活では全く発作は出ないが、スパーリングや激しい打ち込みなどで必ず発作が起こる。
【施術と結果】本症例は喘息の診断を受けているが、激しい運動でのみ発作が起こる事から背部の筋緊張による気管支への血行不良が要因の一つであると推測した。触察にて胸椎5番(以下、Th5)から7番(以下、Th7)高位の棘突起から右外方約2cm付近に縦約5㎝、幅約1㎝の筋硬結と思われる筋緊張を確認し、緩消法を約3分行い筋弛緩を確認した。
次に、背部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張だと考え触察したところ、腰部側面の筋緊張を確認し約30分筋弛緩をおこなった結果、腰部側面の押圧深は、施術開始前の約2.5cmから約5cmとなり本日の施術を終了した。
後日、「施術を受けた直後にジムにて練習やスパーリングを行ったが、発作は起こらなかった、施術を受けて1週間経つがあれから練習しても1回も発作は起こらない」と嬉しいご報告を受けた。