1ヶ月前から前屈姿勢で発現する腰部痛の改善例

【現症】安静時、腰部骨盤の上部周辺に鈍痛あり。胸腰部関節可動域（以下、ROM）自動で屈曲約20°、伸展約30°。腰部側面の押圧深約1㎝。
【施術と結果】本症例は、腰部に痛みを訴えており、触察で腰部全体に筋緊張が確認できたので、腰部の緊張による血行不良により痛みが発生していると考えた。
　腰部側面を緩消法にて約2分施術を行い筋弛緩を確認した。その結果、腰部の痛みは10から7（NRS改変）と小さくなった。痛みに変化があったため、引き続き腰部側面を約10分施術をし、結果として押圧深は約2.5cmとなり、痛みは10から4（NRS改変）と小さくなった。
　ヤコビー線上の腸骨稜周辺に引張感を訴えたので、触察したところヤコビー線上の腸骨稜周辺にしこりのような筋緊張を確認し緩消法にて約2分弛緩したところ、しこりのような筋緊張は消失した。その結果、ヤコビー線上の腸骨稜周辺の引張感は主観で約9割減少した。腰部背側の痛みは10から2（NRS改変）と小さくなり、胸腰部ROMは自動で屈曲約40°、伸展約40°となったため、地面に置いてある物を取るのも問題ないと、仕事に戻られた。
　後日、車の乗降時も問題ないとの報告を受けた。