【患者】60代後半 女性
【主訴】包丁を使う時に、右手の親指が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】約半年前から調理時に右母指屈曲動作時に痛みが発生。
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【現症】安静時痛は無く、右母指関節屈曲動作時に右母指中指節関節(以下、MP関節)背側に痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は、約半年前から右母指関節屈曲痛を訴えており、右母指MP関節周辺を触察したところ熱感及び腫脹はなかった為、右母指関節屈曲動作における痛みの要因は、右前腕伸筋群の筋緊張であると考えた。
初めに右母指屈曲動作時の痛みに対して触察すると、右橈骨手根関節近位約10cm〜約15cmまでの周辺部に筋緊張を確認した。まず、右橈骨手根関節近位約10cmの筋緊張部位に緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、右母指MP関節屈曲動作時の痛みが10から8(NRS改変)に小さくなった為、更に同部位を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から5(NRS改変)と小さくなった。右母指MP関節屈曲動作時の痛みに対し変化が生じている事から施術範囲を約15cmまでの筋緊張部に広げ、筋緊張部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認し、筋緊張は確認できなくなった。結果、右母指MP関節屈曲動作時の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
「痛みの為調理が億劫だったけれど、指の痛みがなくなり嬉しい」と報告頂いた。