【患者】50前半、男性
【主訴】約3年前から右股関節が痛くなった。
【既往歴】-
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【現病歴】約3年前に雪道歩行時に転倒して以来、右腰部、右臀部、右股関節に痛みが発生した。約半年前に緩消法を知り、自分で施術をして右腰部、右臀部の痛みは消失し、歩行時に時々右股関節に痛みが発現する。
【現症】歩行時に右股関節に痛みがある。
【施術と結果】本症例は、約3年前からの持続的な股関節の症状を訴えているが、右股関節痛の発症時に、右腰部の痛みも同時に発症していることから、腰部の筋緊張が右股関節の筋緊張を誘発し、牽引痛を引き起こしていると推察し、腰部側面を触察したところ腰部側面の筋緊張を確認した。
腰部側面へ5分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。腰部は比較的弛緩したが痛みに変化がみられなくなったため、転倒時の損傷により、疼痛部位に筋緊張が残存していると考え、痛みのある右股関節より遠位に約3cmの部位を触察したところ、筋緊張を確認し、約3分施術した。筋弛緩を確認し、痛みは10から0(NRS改変)と消失した。「痛くないです」と喜びのご報告を受けた。