約5年前に発症し、30分の座位が継続できないまでに悪化した腰痛が1回の施術で改善した例
【患者】20代前半、女性
【既往歴】―
【主訴】3年前から腰が痛かったのだが、1週間ほど前から30分も座っていられないので、大学の講義が受けられない。
【現病歴】約5年前より時に腰痛が発生していた。徐々に悪化し、約1週間前から常に痛みがあり、座位の継続が困難となった。
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【現症】安静時痛があり、最も楽な前傾の状態でも30分の座位の継続が困難。足をあげることも難しいため、歩行も困難に感じられる。
【施術と結果】本症例は、座位の継続が困難なほどの腰痛を訴えているが、腰部の筋緊張が要因であると考えられた。
第3腰椎から第4腰椎周辺の痛みが最も強いとの申告があったため、第3腰椎から第4腰椎周辺を触察したところ、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約2分弛緩したところ、痛みが10から8(NRS改変)となった。痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、痛みが10から7(NRS改変)となった。引き続き同部位の施術を行ったが、筋弛緩が芳しくなかったため、第3腰椎から第4腰椎周辺の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面にアプローチすることとした。
腰部側面を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約3分弛緩したところ、痛みが10から3(NRS改変)となった。痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約25分弛緩したところ、痛みが10から1(NRS改変)となった。
「どんな体勢でもほぼ痛みがない。これならバレーサークルの活動もできる。」と屈伸をしながら笑顔で報告を受け