【患者】50代後半 女性
【主訴】半月ほど前に朝起きたら首の後ろ側に痛みを感じそれ以来痛みが続く。
【既往歴】ー
【現病歴】半月ほど前、朝の起床時に後頚部に痛みを感じそれ以来運動痛があり、頚部屈曲時及び左右回旋時に痛みが増大する。
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【現症】安静時痛はなく、自動関節可動域(以下、ROM)頚部屈曲約30°・右回旋約40°・左回旋約40°で第3頚椎(以下、C3)から第5頚椎(以下、C5)高位の約5c㎡範囲に痛みが発生。
【施術と結果】本症例は後頚部周辺に頚部屈曲、回旋による運動痛を訴えており、同周辺に熱感、腫脹、皮下出血がないことから痛みの要因は同周辺の筋緊張と考え触察すると痛みが発生しているC3からC5高位の範囲に筋緊張を確認した。
よって同約5c㎡範囲に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。結果、施術前の頚部ROM屈曲約30°での痛みは10から0(NRS改変)に消失し、頚部ROM屈曲約60°で痛みが残存。また頚部ROM左右回旋約40°での痛みは10から0(NRS改変)に消失し、左右回旋約60°まで可能になり回旋によるROM制限は改善した。次に頚部屈曲による痛みが残存しているということで続けて同範囲に緩消法を約1分行い更なる筋弛緩を確認した。結果頚部ROM屈曲約60°での痛みは10から0(NRS改変)に消失したとの報告を受けた。
残りの施術時間は頚部痛の再発防止のために腰部の筋弛緩の必要性をお話し、腰部側面に緩消法を約20分行い押圧深2cmから押圧深4cmになったところで終了。痛みはなくなり首が自由に動かせるようになったとのことでした。