約１年、痛みの変化がなかった腰部左側の痛みの改善例

【現症】日常生活は可能な状態ではあるが常時左半身に痛みがあり精神的に病んできているとのこと。左半身に痛みがあるが、特に腰部左側に強い痛みがある。
胸腰部自動関節可動域（以下、ROM）前屈約２０°にて左腸骨稜後方周辺の痛みが増した。
【施術と結果】本症例は、約1年前に予防接種後の副反応消失後に自覚した痛みである。近医内科にて診療を受け、日常生活が可能になっているので、副反応の可能性は除外した。近医内科の異常所見もないことから、痛みの要因は筋にあると考え施術を進める。
　痛みを強く感じる腰部左側を触察すると、左腸骨稜周辺に筋緊張がある。特に左腸骨稜後方周辺の筋緊張が強い。前屈時、痛みが増加した個所とほぼ同一なため、左腸骨稜後方周辺の筋を施術個所とした。左腸骨稜後方周辺の筋へ緩消法を約2分行い、筋の弛緩が触知されたため痛みの確認を行う。
　胸腰部自動ROM前屈約２０°にて左腸骨稜後方周辺の痛みは１０から０（NRS改変）と消失した。
痛みが消失したため、さらに自動ROMの確認と痛みの有無を調べる。胸腰部自動ROM前屈約４０°にて左腸骨稜後方周辺の痛みが発生する。左腸骨稜後方周辺の筋の弛緩にて、痛みの改善が見られている為、左腸骨稜後方周辺の筋の弛緩を行う。左腸骨稜後方周辺の筋へ緩消法を約2分行い、筋の弛緩が触知されたため痛みの確認を行う。
　胸腰部自動ROM前屈約４０°にて左腸骨稜後方周辺の痛みは１０から５（NRS改変）と消失した。
　約1年の間、左の痛みに変化がなかった為、痛みが軽減したことでとても喜んでいた。