1週間前にギックリ腰で殆ど動けなくなってしまったケースの改善例

【現症】安静時痛は無いが自動関節可動域(以下、ROM)股関節屈曲約90°で側臥位のまま動けず、それ以上の僅かな胸腰部伸展動作及び左右股関節内旋、外旋動作においても第4腰椎（以下、L4）・第5腰椎（以下、L5）の高位で腰部正中から外側へ約5cm周辺(以下、腰部背側)に痛みを訴え座位、立位が出来ず。
【施術内容・結果】本症例は、1週間前に急性腰痛症を発生し、座位、立位が出来ず御自宅への出張施術を行った。
　側臥位状態のまま腰部背側に強い痛みを訴えており、触察と目視による熱感、腫脹、皮下出血などが無い事を確認した後、痛みの要因として腰部側面の筋緊張を疑った。
　よって触察にて痛みを訴えているL4・L5高位の左右腰部側面に筋緊張を確認し、側臥位のまま緩消法を左右腰部側面各5分ずつ施術し筋弛緩を確認した。
　結果、腰部背側の痛みが10から5(NRS改変)、左右股関節ROMが屈曲約20°、左右股関節内旋・外旋ROMが約20°となり胸腰部の伸展、座位が可能になった。
　次に座位のまま腰部側面に緩消法を約15分施術し、押圧深約1cmから約3cmと大きくなったところで確認して頂くと腰部背側の痛みが10から3(NRS改変)との報告を受け、多少の前傾はあるものの立位が可能になり、歩行もなんとか可能になり、動けるようになったことで非常に感謝されました。