【患者】50代後半 男性
【主訴】両耳とも同じくらい耳鳴りがする。
【既往歴】ー
【現病歴】半年ほど前から左右差なく耳鳴りが発生し現在まで続いており、生活に支障をきたすほどではないので病院には行かずにいる。
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【現症】両耳に左右差なくキーンという連続音が聞こえる。
【施術と結果】本症例は、両耳に左右差なく耳鳴りを訴えており、耳鳴りの要因は耳介周辺のリンパ液内の老廃物の排出不良であると考えた。
よって同周辺の筋緊張による静脈及びリンパ管の圧迫を疑い、同周辺を触察した結果、両耳の耳珠腹側約5mmの部位に左右とも筋緊張を確認したため左右同部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した。
結果、両耳ともに耳鳴りが主観で2割減との報告を受けた。更に同部位の施術を約2分進めたが筋弛緩がみられなかったため、耳鳴りの要因として外頚動脈の枝である後耳介動脈周辺の血行不良も考えられるため(過去に改善例あり)、頚部左右の外頚動脈の枝である後耳介動脈周辺の筋緊張を疑い同周辺を触察したところ乳様突起外縁部に左右ともに筋緊張を確認した。
よって左右同周辺に緩消法をそれぞれ2分ずつ施術し筋弛緩を確認した。
結果、両耳とも耳鳴りが主観で3割減との報告を受けた。
更に同周辺へ施術を進めたが筋弛緩に至らないので、耳介周辺及び頚部の筋緊張は腹部、第10肋骨左右の下部周辺の筋緊張も影響していると考え、同周辺に緩消法を約10分施術し押圧深が1cmから2cmと大きくなった。
その結果、左右耳鳴りが主観で4割減との報告を受けた。耳鳴りが左右ともに軽減したのでご本人曰く「不快感がだいぶなくなった。」と喜んでいただけました。