【患者】70代前半 男性
【主訴】両足のむくみが気になる
【既往歴】近医にて脊柱管狭窄症、うつ
【現病歴】腰部の緩消法の実践で脊柱管狭窄症の痛みは軽減したが、両足の浮腫が生じている。近医内科受診、異常なしと診断。
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【現病】足関節から足の背側にかけて浮腫が生じている。
【施術と結果】本症例は足関節から足の背側にかけての浮腫を訴えており、膝窩周辺の筋肉の筋緊張が要因と考え、まず左膝窩周辺を触察したところ筋緊張を確認した。左膝窩に約1分間緩消法を行い、筋弛緩を確認したが浮腫の状態は特に変化なし。
次に左鼡径部の筋緊張部分を触察にて確認し、緩消法を約1分行い筋弛緩を確認したため浮腫の状態を確認した所、左足背面の浮腫が減少しているのを確認し、引き続き約2分鼡径部への緩消法を行なった。次に右膝窩周辺を触察したところ、腓腹上部に筋緊張を確認したため約1分緩消法を行い筋弛緩を確認した。
右足背面の浮腫が減少していることを確認し、右鼡径部周辺への緩消法も約2分行なった結果、両足背面の浮腫は主観で約60%減少した。膝窩周辺の筋緊張と鼡径部周辺の筋緊張は腰部の筋緊張が原因と考え、腰部側面から背面に緩消法を約15分行い、腰部側面の押圧深約4.5㎝から約5.5㎝となった。両足関節から足の背面の浮腫はさらに主観で約10%減少した。