１年前に突然発症した全身の脱力感・左肩部安静時痛の改善効果

【現症】直立の状態で全身の脱力感があるが、立位より座位のほうが脱力感が大きいと本人の談。
静止状態で左肩部から上腕、肘部の外側にも疼痛があり。
左肘を９０°屈曲させ、右手にて左腕を支えることで疼痛は抑えられる。
【施術と結果】全身の脱力感の要因は、頚部の緊張による頭部への血行不良と腰部の筋緊張によるものと考えた。倦怠感よりも疼痛のほうが生活に支障があるとのことなので、疼痛の施術箇所の特定から始める。
　肩部の疼痛は、現在までの治療が肩部にも施されたに関わらず効果が示されていなかったことから肩に大きな異常はないと推測。肩部だけでなく肘部の外側にかけても疼痛が発生していることから、両部位の疼痛に関連する筋を探す。肩部・肘部の疼痛に関連する筋は10番肋骨周辺が考えられる。
　10番肋骨周辺を触知し、10番肋骨腹部周辺の筋緊張を確認、緩消法を１分ほど行うが疼痛に変化なし。
　変化がなかったことから、施術部位を10番肋骨背部の周辺の筋に変える。施術部位を10番肋骨背部の周辺に緩消法を１分ほど行い筋弛緩を確認できたら、右手での支えていた左手を下し疼痛の確認。肩部から肘部外側の疼痛が１０から８（NRS改変）になる。