服の脱着が困難となった右肩関節痛の改善例

【現症】右肩関節自動関節可動域（以下、ROM）前方挙上約80°、2ndポジション外旋約10°・内旋約 5°
【施術と結果】本症例は外傷ではなく何の誘因もなくもなく発生している為、右肩関節周辺部の筋緊張が痛みの原因であり、外旋内旋制限は肩関節が固まっていると推測した。その原因は腰の筋肉の緊張による血行不良が要因の1つと考えた。
　 まず、主訴である衣服脱着時、生活の質向上目的とし、右肩関節周辺部の筋緊張に対して緩消法を約2分行い筋弛緩した。右肩関節自動ROM前方挙上約100°に大きくなった。続けて同部位に対し緩消法を約５分行い筋弛緩を確認した。右肩関節自動ROM前方挙上約120°に大きくなった。
　 次に右肩関節後面周辺部の筋緊張に対し緩消法を約５分行いROM2ndポジション右肩外旋約15°、内旋約10°に大きくなった。続けて約5分行い筋弛緩を確認した。肩関節の痛み10から7（NRS改変）に小さくなり、ROM 2ndポジション右肩外旋約25°、内旋約15°に大きくなった。
　 次に腰の側面の緊張した筋肉に対し緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。衣服の脱着動作をしていただくと、肩を動かしやすいとご報告いただいた。