3年前から続く膝関節痛の改善例

【現症】右膝関節内側に荷重痛あり。膝立ちから臀部を踵に着けた状態で膝関節を最大限屈曲した体勢を正座とし、正座をしてもらうと自動関節可動域(以下、ROM)膝関節屈曲約45度の角度で同部位が痛む。
【施術と結果】本症例は右膝関節内側に痛みを訴えており、痛みの要因を右膝関節内側周辺の筋緊張と考え、同部位に約2分緩消法を行い、筋弛緩を確認できた。その結果、右膝関節内側の荷重痛が10から0(NRS改変)に消失し、歩行時の痛みが10から2(NRS改変)に減少した。
　次に腰部の筋緊張を弛緩させることで右膝関節内側周辺の筋弛緩がさらに促進すると考え、上前腸骨棘内縁周辺から腰部側面にかけて約20分緩消法を行い、腰部側面の押圧深約1.5㎝から押圧深約3.5cmとなり筋弛緩を確認できた。結果、歩行時の痛みが10から0(NRS改変)になり、正座までの動作によるROM膝関節屈曲約45度で発生した痛みは消失し、正座が可能になった。この方は剣道をやっており、正座をよくするとのことで大変喜ばれた。