出産1ヶ月前、妊産婦の腰痛に対する改善例

【現症】35週となる妊産婦である。第３腰椎から第4腰椎で棘突起から外側へ3cm、左右共に上下8cm程の筋緊張を触察する。自動関節可動域（以下　、ROM）体幹左側屈10°・右側屈10°・屈曲10°
【施術と結果】本症例は、運動痛の要因の一つとして、腰の筋緊張部位を弛緩することが痛みの改善であると考えた。棘突起から外側の筋緊張に対して緩消法を5分行う。痛みが10から8（NRS改変）になった。
　さらに緩消法を20分行い弛緩させた結果、痛みが10から０（NRS改変）になった。 ROM胸腰部屈曲10°から20°と大きくなった。2週間後に来院され、痛み０であり、主観として以前の妊娠出産前の状態と比べると、動きやすくて調子が良いとご報告いただいた。
【その他】緩消法という技術は、立位や座位で施術出来、妊産婦に仰臥位や背臥位にすることなく安全な方法であったと考えます。