10年前より歩行時発生する膝関節痛に対する改善例

【現症】端座位から立位時疼痛あり、歩行動作の立脚初期より左右膝蓋骨下部と膝関節内側周辺部に歩行痛が発生する。連続歩行しても歩行痛が強くなることはない。
【施術と結果】本症例は目視にて膝周辺部に組織損傷が確認できなかった為、膝蓋骨周辺部の大腿四頭筋の筋緊張が要因の１つであり、それを引き起こす原因として腰部の筋緊張であると推測した。
　まず、膝蓋骨が動くようにする施術を左右共に約30秒づつ行うと、立位動作において膝周辺部痛が10から2（NRS改変）に小さくなった。次に大腿四頭筋の内側広筋と思われる部位に、緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。端座位から立位時の膝周辺部痛が10から0（NRS改変）に小さくなった。次に大腿部筋が緊張する原因として推測した腰部側部に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
　歩行動作の立脚初期からの歩行痛は、10から0（NRS改変）に小さくなった。「全然痛くない」と報告を受けた。再発防止の為に腰の筋肉を軟らかくすることを、自分で出来る事をお伝えした。