【患者】60代前半 男性
【主訴】1週間前、テニスプレイ後に右肘に痛みが出るようになった。
【既往歴】ー
【現病歴】1週間前にテニスプレイ後に右肘関節伸筋側に痛みを感じ始め、現時点でバックハンドの動作時に右外側上顆周辺が痛む。
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【現症】肘関節の関節可動域(以下、ROM)、自動で屈曲約100°にて右上腕骨外側上顆周辺に痛み発生し、テニスでのバックハンド動作時(以下、バックハンド)にて同周辺に痛み発生。
【施術と結果】本症例は右上腕骨外側上顆周辺に痛みを訴えており、同周辺に内出血、熱感、腫脹もないこと、また肘関節屈曲による痛みが増大することから、痛みの要因として同周辺の筋緊張が考えられるため、同周辺を触察すると筋緊張が確認できた。
よって同周辺に緩消法を1分施術し筋弛緩を確認した。結果、右上腕骨外側上顆周辺の痛みは、肘関節ROMが自動で屈曲約145°になり屈曲動作による痛みは消失した。更にバックハンドによる痛みが発生することから、右前腕の伸筋群の筋緊張も考えられるため、同周辺を触察すると外側上顆の遠位約3cm範囲に筋緊張を確認した。
よって同範囲に緩消法を2分施術し筋弛緩を確認した。結果、バックハンドによる痛みは消失した。次にスポーツをする上で、関節痛はつきものでありその予防として、腰の筋肉を軟らかくしておく事が大事な旨をお話し、腰部側面の筋肉へ緩消法を20分行い押圧深2cmから押圧深4cmになったところで終了。
ご本人曰く、これで安心してテニスができそうです、と喜んで頂いた。