ゴルフスイング時に発生する右三角筋周辺の疼痛改善

【現症】安静時に痛みなし。日常生活にはほぼ支障はなく生活できる範囲の動きはできる。
関節可動域（以下・ROM）は自動で右肩関節が水平伸展約5°の時に三角筋前部付着部鎖骨外側前縁周辺に痛みが出る。その他の動きでは特別な痛みは見当たらなかった。
降圧剤の薬は10年間服用、現在も服用中。全身麻酔は今まで10回以上経験している。
【施術と結果】本症例は、痛みの発生している面積が小さく、可動もはっきりした症例だった。水平伸展時、伸張されている筋である三角筋前部周辺に痛みを訴えている為、筋の緊張による痛みと考えた。
　痛みを訴えた三角筋前部周辺を触察したが過剰な硬結のような筋緊張は確認されなかったため、単純な筋緊張と考えた。痛みの訴える三角筋前部付着部鎖骨外側前縁周辺の筋弛緩を約30秒行う。筋の弛緩を確認できた為、ROMと痛みの確認を行う。ROMは自動右肩関節水平伸展約15°まで広がり、水平伸展約5°の時の痛みは１０から０（NRS改変）となった。
　ROMの自動右肩関節水平伸展約15°での痛みはあるが、痛みは小さく、ゴルフスイングもしやすくなった、と本人の談。
　ゴルフをする際の痛みが消えれば満足とのことで、残りの時間は再発を抑制するための筋弛緩を行い施術終了した。