3ヵ月前から左臀部痛がある為、杖歩行になった症状に対する改善例

【現症】右臀部痛を訴えており、杖歩行にて破行を呈する。腰部筋を触察すると筋緊張認を認める。
【施術と結果】本症例は、3年前に右大腿骨頚部骨折により人工関節置換術を受けているが、今回の左側は何の誘因もなく約３ヶ月前から左殿部痛が発生している為、臀部への血行不良により歩行痛が発生したと考え、腰の筋肉が緊張し血行不良を起こしている事が要因の１つと考えた。
　椅子座位にて立位動作を行なってみると痛みを訴えた。右臀部痛を訴える部位の真上の腸骨陵周辺部に緩消法を約1分行なった。立位動作を確認すると、殿部の痛みが10から８（NRS改変）に小さくなった。続けて腰部全体の筋緊張は、腰部側面の筋緊張が要因の一つと考えられた為、その部位に緩消法を約20分行なった。歩行していただくと、杖を使用せずに右臀部の痛みが10から０（NRS改変）に小さくなり、驚かれた。
　そして、施術を終了した。２日後、来院時初回施術により杖を忘れてお帰りになるという現象もあり、しかも主観として痛みがないとご報告いただき、杖なしで歩行可能となった事を喜んでご報告頂いた。
【その他】何の誘因もなく下半身の痛みが発生した事例として、腰の筋肉が硬く血行不良が起こった症例であった。