【患者】50代後半 女性
【主訴】30年前から首を後ろに倒すと首が痛い。頭痛もある。
【既往歴】―
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】30年前から首を後ろに倒すと首が痛い。頭痛もある。
【既往歴】―
続きを読む【現症】日常生活における頚部関節可動域制限(以下、ROM)は自動で伸展約25°で第3頚椎(以下、C3)棘突起より左右外側へ約2㎝周辺に限局した痛みが発症する。安静時痛は確認できない。現在は、頭痛も発症している。
【施術と結果】本症例は、後頚部両側に痛みを訴えており、目視及び触察にて腫脹や熱感が確認できないことと、筋収縮の際に痛みを伴うことから、痛みの要因は筋の癒着による血行不良であろうと考えた。
はじめに、筋収縮時に限局した痛みを訴える後頚部両側を触察し、同部位周辺に筋緊張を確認した。痛みを訴える第3頚椎(以下、C3)棘突起より左右外方へ約2㎝周辺に筋緊張を確認した。同筋緊張部位に緩消法を約2分ずつ施術し、筋弛緩を確認した。その結果、痛みが10から1(NRS改変)と小さくなった。
次に、後頚部周辺の筋緊張の要因として腰部の筋緊張が考えられることから、再発防止のため腰部両側面の施術に移行した。腰部両側面の筋緊張を確認し、緩消法を約25分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、日常生活における頚部ROM制限は確認できなくなり、主観にて後頚部の頭痛が消失したと報告を受けた。
「30年治らなかった痛みが、初めて消えた。こんなに楽になるのは嬉しい。」と大変喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。