起立動作時に感じていた左大腿部の脱力感が改善した一例

【現症】同動作時に、左大腿部に脱力感がある。上肢を使い周囲の物に捕まる・支えるなどの補助がなければ立ち上がれない。

【検査結果】左大腿部の知覚鈍麻なし

【施術と結果】本症例は、左大腿部に脱力感があり、力が入らず起立動作を完了させられない、とのことから、左大腿部の筋緊張亢進と推察。触察にて大腿部前面中央付近に筋緊張を確認できた。（症例172に記載のように、右大腿部にも同様の症状があるため、健側との比較は出来なかった）

　まずは施術者①から施術開始。先程の筋緊張確認部位を施術開始箇所とした。約2分で筋弛緩を確認。同動作時の脱力感は主観で1割減と報告を受けた。変化が見られた事から、同部への施術継続を決定した。

　次に施術者②に交代し、同部への施術を継続。約5分で同部の筋弛緩を確認。同動作時の脱力感は、主観で3割減と力が入るようになってきたと報告を受けた。ここで、別症状（症例172）への施術を希望されたため、当該箇所への施術を一時中止した。その後、別症状（症例172）に対する施術を行い、約５分後に別症状と本症例の大きな要因と考えられる腰部側面への施術へと移行した。

　まずは、施術者①から開始。約10分で腰部の筋弛緩を確認。同動作時の脱力感は4割減となった報告を受けた。変化が見られた事から、腰部側面への施術継続をする事とした。

　次に施術者②に交代して施術を継続。約10分で同動作時の脱力感は5割減となった報告を受けた。補助や支えなく自力での起立動作が可能となり、「どこも捕まらず支えなしで立てた！」と喜びの報告を受けた。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①秦②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。