【患者】50代前半 女性
【主訴】「リュックを背負う動作で右肘が痛くなる。」
【既往歴】肩こり、頚部痛での通院歴あり
【現病歴】約2週間前から、明らかな誘因なく右肘関節痛が出現した。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 女性
【主訴】「リュックを背負う動作で右肘が痛くなる。」
【既往歴】肩こり、頚部痛での通院歴あり
【現病歴】約2週間前から、明らかな誘因なく右肘関節痛が出現した。
続きを読む【現症】リュックを背負う動作において、肘関節屈曲約110度、肩関節外転約80度で右肘関節外側に痛みが出現した。また、右上肢に倦怠感を伴っていた。
【施術と結果】 本症例は、明らかな発症誘因はなかったが、頚部痛での通院歴があり、患者本人から「首から来ているのではないか?」との報告を受けていた。まずは疼痛を訴える右肘関節外側を施術開始箇所とし、変化がみられない場合には頚部への施術を検討することとして施術を開始した。
施術開始と同時に、患者から「痛いのは深いところのように感じる」との報告を受けた。約30秒で弛緩を触知したが、疼痛に変化がみられなかったため、頚部への施術を行うこととした。
頚部への施術開始から約3分で、右肘関節外側の痛みは10から8(NRS改変)へと小さくなり、右上肢の倦怠感は主観で10から6へと小さくなったとの報告を受けた。変化がみられたことから、同部位への施術を継続することとした。
頚部への施術を継続し、合計約25分で右肘関節外側の痛みは10から6(NRS改変)へと小さくなり、右上肢の倦怠感は主観で10から1へと小さくなったとの報告を受け、施術を終了した。
【考察】 本症例は、明らかな誘因なく発症した右肘関節外側の疼痛および右上肢の倦怠感に対し、疼痛部位への施術では変化がみられなかったものの、頚部への施術後に変化が認められた一例である。
右肘関節外側への施術では弛緩を触知したものの疼痛に変化はみられなかった。一方、頚部への施術開始から約3分で疼痛は10から8、右上肢の倦怠感は10から6となり、約25分後には疼痛は10から6、倦怠感は10から1となった。この経過から、本症例における右肘関節外側の疼痛および右上肢の倦怠感には、疼痛を自覚していた局所だけではなく、頚部の筋緊張が関与していた可能性が示唆された。