【現症】頚部自動関節可動域(以下、ROM)後屈約15°にて頚部右側に運動痛が発生する。
【施術と結果】本症例は外傷ではなく、患部周辺を目視及び触察にて腫脹・熱感・発赤は確認できなかった為、痛みは頚部筋群の緊張が要因の1つであると考え、又頚部筋群が緊張する原因は腰部筋群の緊張であると推測した。
先ず、痛む患部を指差しして頂き緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。痛みは10から9(NRS改変)に小さくなった。続けて周辺部の筋緊張に対し緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。痛みは10から6(NRS改変)と小さくなった。更に患部周辺を確認したところ、頚部3番高位極突起より約4cm右側に約3mm大のしこりを確認し筋硬結と考えた。同患部に緩消法を約1分行うと硬結が消失した。確認していただくと頚部自動ROM後屈約25°に拡大し、痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。次に、腰部筋群の筋緊張に対し緩消法を腰部側面から後方にかけて行い筋弛緩を確認した。痛みは10から0(NRS改変)に消失し、頚部自動ROM後屈約35°に拡大した。
痛みがなくなり、ペットボトルのドリンクが飲みやすいとお喜びいただいた。続けて腰の筋肉を軟らかくするようお話をした。