腰痛により前傾姿勢となった症状に対する改善例

【患者】80代前半男性

【主訴】腰が痛くて体を伸ばせない。

【既往歴】ー

【現病歴】荷重物を移動する作業をしていて、ギックリ腰のようになり安静にする。1週間くらいで症状が軽くなったが、痛みの為に体を伸ばすことが出来なくなった。

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【現症】胸腰部自動関節可動域(以下、ROM)伸展約-15°から伸展すると腰部右側に運動痛が増強する。

【施術と結果】本症例は荷重物の移動作業にて発症し、急性腰痛となった。発症日から施術まで約10日経過している。患部周辺を目視及び触察にて腫脹・熱感・発赤は確認できなかった為、可動域制限を伴う運動痛の原因は腰部筋群の緊張であると考えた。

 先ず、伸展時に痛む患部をご指示いただき、腰部側面より緩消法を約5分行うと胸腰部自動側屈運動ROMが左右とも拡大した。続けて腰部右側の患部周辺の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。痛みは10から3(NRS改変)と小さくなり、胸腰部自動ROM伸展約-5°に拡大した。筋緊張が残存している為、更に同部位に施術を10分行い筋弛緩を確認した。痛みは10から0(NRS改変)に消失し、胸腰部自動ROM伸展約5°に拡大した。

 年末に息子とスキーに行く予定があり、痛みがなくなり良かったとお喜びいただいた。v