【現症】触察にて両手指の冷えを確認。目視にて、手指の皮膚色は良好。運動麻痺なし。
【施術と結果】本症例は、両手指の冷えを訴えていることから、鎖骨下動脈の圧迫による血行不良が要因と考えた。
はじめに、両鎖骨上窩を触察したところ、鎖骨下動脈と思われる拍動部位周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法をそれぞれ約2分施術し筋弛緩を確認した結果、主観により「血が流れた感じがする」との報告を受けた。次に、両手指の冷えの要因および再発抑制のためには、腰部の筋緊張を弛緩する必要があることを説明し触察したところ、第2腰椎(以下、L2)高位の両側腹部に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した結果、両手指の冷えが主観で8割減少したとの報告を受けた。
出産後から両手指の冷えの他、肩こりや頭痛も発生しているとのことから、肩こりも楽になったとの報告を受けた。