【患者】40代後半男性
【主訴】背中から腰まで硬く、曲げると痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約20年前より胸腰部前屈により背部から腰部にかけて硬く痛む。
続きを読む
【現症】腰部自動関節可動域(以下、ROM)屈曲約15°にて痛み発生する。
【施術と結果】本症例は背部筋群から腰部筋群の筋緊張が痛みの原因の1つであると考えた。
先ず、腰部側面の体表より押圧深は約0.5cmであった。腰部側面の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。次に背部下部胸椎12番(以下、T12)高位周辺部の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認、続いてやや上位周辺部の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した結果、痛みが10から8(NRS改変)と小さくなり、胸腰部自動ROM屈曲約25°に拡大した。
筋緊張が患部に残存している為、続けて緩消法を先ほど行ったそれぞれの部位に合計9約15分行い筋弛緩を確認した。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。胸腰部自動ROM屈曲約30°となった。
腰部側面の体表より押圧深は開始前の約0.5cmから約3cmに弛緩した。
過屈曲にて痛みは残存するが、曲げやすくなって喜んでいただいた。