2か月前のビーチテニスで発症した右股関節痛の改善例

【現症】右股関節周辺に荷重痛と右鼡径部周辺に圧痛の訴えあり。また、床からの物拾い動作に支障をきたす。日常生活上の右股関節可動域制限は確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は、右股関節痛を発症してから約2か月経過していることから、急性外傷ではなく腸腰筋周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因ではないかと考えた。
　はじめに、圧痛を訴える右鼡径部周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、右鼡径部周辺の痛みは10から8（NRS改変）と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、右鼡径部周辺の痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。同様に、圧痛を訴える部位の筋緊張の確認と施術を繰り返し、緩消法にて約2分施術を合計3回行い、その都度筋弛緩を確認した結果、右鼡径部周辺の痛みと右股関節周辺の荷重痛が10から1（NRS改変）と小さくなり、床からの物拾い動作がスムーズに行えるようになったとの報告を受けた。
　このままいけば約2週間後の登山に行けそうだと大変喜んで頂けた。