【患者】40代後半 女性
【主訴】4日前に突然腰と左のお尻が痛くなり無理をして仕事をしたが、昨日は辛くて仕事を休んでしまった。
【既往歴】―
【現病歴】4日前に誘因なく腰部から左臀部にかけて痛みを発症。昨日は痛みが増悪したため欠勤し、近医整形外科を受診。レントゲン検査の結果、異常なしとのこと。
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【現症】腰部から左臀部にかけて安静時痛あり。寝起きに比べ、現在の痛みは寛解傾向にあるが、胸腰部関節可動域（以下、ROM）は自動にて屈曲約35°で痛みが増悪する。また、床からの物拾い動作に支障あり。
【施術と結果】本症例は、4日前に発症した急性の腰痛だが、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感がなかったため、腰部筋群の筋緊張による血行不良が痛みの要因ではないかと考えた。
はじめに、最も痛みを訴える第3腰椎左右外方3横指の脊柱起立筋周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、胸腰部自動ROM屈曲約35°での痛みは10から0（NRS改変）と消失した。更に、胸腰部自動ROMは屈曲約45°と大きくなり、日常生活上の胸腰部ROM制限は確認出来なくなった。
次に、左臀部の痛みが残存しているとのことから、疼痛部位直上の腸骨稜周辺の筋緊張部位に約5分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から1（NRS改変）と小さくなり、床からの物拾い動作がスムーズに行えるようになったとの報告を受けた。
痛み止め薬や湿布を使用せず健康に暮らしたいとのことで、緩消法に大変興味を持っていただいた。
