【患者】60代前半 女性
【主訴】右の背中に板が貼ってあるみたいに硬い感じで痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約1週間前に特に誘因なく右背部に痛みが発現した。
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【現症】第8胸椎棘突起から第2腰椎棘突起の右側約8cmの幅で痛みがある。安静時がある。可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例の右背部の痛みの要因は激しい運動などの筋肉痛ではなく、触察により炎症がないことから、筋肉の緊張による血行不良であると考えた。
痛みのある箇所を示して頂くと、第8胸椎棘突起から腰椎2番棘突起の右側の約8cmの広範囲を示された。触察により筋緊張を確認した。筋緊張の範囲が広範囲な事と痛みのある筋緊張部は腰部側面の肋骨下部の腰部の筋緊張が痛みのある右背部の緊張した筋をけん引していると考え、腰部側面の肋骨下部約3cmの筋緊張に約5分施術を行った。筋弛緩を確認し、痛みを確認したところ10から8(NRS改変)と小さくなった。痛みの変化があった為、更に同部に約20分施術した。痛みは10から4(NRS改変)と小さくなった。
ここで、痛みの箇所が第8胸椎から第12棘突起の右側のみになったと報告があった為、施術部を第8胸椎から第12胸椎棘突起より約8cmの周辺部を約3分施術した。
痛みは10から2(NRS改変)と小さくなった。
更に約5分同部に施術を行い痛みは10から0(NRS改変)と消失した。