仕事で右手を酷使する事になり2週間前から発現した右環指痛の改善例

【現症】安静時痛はなく、痛みは運動痛に限られる。運動痛は近位指節骨間関節(以下、PIP)の屈曲痛であり、手背面に発現する。可動域制限は認められない。
【施術と結果】本症例は右環指の屈曲痛を訴えているが、目視と触察により熱感及び腫脹が認められなかった為、筋緊張による血行不良が要因であろうと考察し施術を開始した。
　先ず、右環指屈曲時に手背面に痛みが発現する為、指伸筋辺りの緊張による血行不良が要因であろうと考察し、右前腕部背側の指伸筋辺りを触察すると右前腕部中下1/3位の箇所に筋緊張を確認した。同箇所に緩消法を約20秒程行うと、明らかに筋の伸縮がスムーズに行われない癒着の様な状態が確認でき、同時に緩消法により筋の伸縮がスムーズに行われるようになった事を確認した。
　その結果、右環指PIP関節の屈曲痛が10から0と消失したとの報告を受けた。ただ、痛みは消失したものの右環指PIP関節屈曲時の違和感が軽度に残ると訴えがあった為、右前腕部背側の筋緊張箇所を触察により確認し、約10分緩消法を行い筋弛緩を確認した。その結果、右環指PIP関節屈曲時の違和感もご本人の主観で消失したとの報告を受けた。
　短時間で痛みが消え、大変感謝をされました。